Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate

Aozora Bunko

「ヘエ――、本当ですか、親分」

ガラッ八は段々を二つずつ飛上がって二階へ行きましたが、間もなく、凱歌をあげて、逆落しに降りて来ました。

「あったあった、ありましたよ、親分」

そう言う右の手には、髢を冠せた、凄まじい鬼女の面が、青い地、赤い隈に、金色の眼を光らせております。

「そうだろう、それは定石だ」

「これだけ判りゃ、下手人はどいつです。親分、早く縄を打って引立てましょう」

「騒ぐな、八、その面はどこにあったんだ」

「二階の部屋の隅にある風呂敷包の中ですよ」

「あッ」

それを聞くと、側に居た番頭の顔は真っ蒼になってしまいました。

「お聞きの通りだ。風呂敷というのは、お前さんの持物でしょう」

と平次、さりげない調子というよりは、已むを得ないといった口調で顫え上がる友二郎を顧みます。

「そうですよ、親分、どうして、そんなところにあったんでしょう、私には判らない」

「いや、私にはよく判る。気の毒だが番頭さん、子分の者に送らせるから、しばらく八丁堀の笹野様の役宅へでも行っていて下さい」

「私は何にも知りゃしません。親分、そりゃ何かの間違いでしょう」

「いや、面が二階の包にあるようじゃ、それより外に私にはさばきようがありません。