Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
「ヘエ」
「これを見るがよい、これは誰のだ」
死体の側から拾い上げたのは、金唐革の洒落た懐煙草入が一つ。
「あッ」
今度は支配人の佐吉が青くなりました。
「番頭さんの品だろう」
「イエ、ヘエ――」
何という惨めな返事でしょう。
「八、これが出るのを待っていたんだ」
「すると、親分」
「待て待て、早まっちゃならねえ、――仁助爺やはお内儀さんを殺した相手を覚ってその証拠を見付けた。今晩俺のところへ言いに来ると聞いて、下手人はここに隠れて仁助を刺した」
「親分」
「俺も長い間お上の御用を聞いていろいろの事に出っくわしたが、こんな手数の掛った、恐ろしい悪党を見たこともねえ。八、よく見ておくがいい、俺は今漸くそのからくりが解った、いいか、俺の指の先に居る野郎を縛るんだよ」
平次はそう言いながら、静かに手を挙げました。その指の向く先に居たのは、佐吉? 否、お里? 否。
「それッ」
平次の指が向く前に、サッと逃げ出した男。
「野郎ッ」
八五郎は飛付いて、恐ろしい格闘が始まりました。腕に怪我をしているガラッ八には、手に余る捕物ですが、平次の加勢で漸く縛り上げ、灯の先へ顔を持って来ると、