Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate

Aozora Bunko

の中に突っ立っていたと聞いた時から、俺は下手人は脇差の持主ではあるまいと思ったよ」

「ヘエ――」

「山名屋から一町も持出したところを見ると、下手人は十中八九山名屋の家の者だ」

「清松じゃありませんか」

「いや、清松は下手人じゃない。下手人なら三百両の金を盗って、自分の行李などへ隠すはずはない」

「すると?」

「下手人は二百両の金をとんでもないところへ隠しておいたに違いない、――どうしても知れないところで――後できっと自分の手に入るところだ――後できっと自分のものになるところ、――溝や下水じゃ誰が見付けるかも分らない」

「…………」

「下手人は恐ろしく食えない奴だ。毎晩主人の様子を覗って、殺す折を狙っていたかも知れない。あの離屋から誰の寝部屋へ一番よく道が付いているか見物だ。庭は苔が一ぱいだが、五六遍も歩くと跡が付く」

「…………」

「主人の五左衛門が死んで一番損をする奴は誰だ――一番儲かるのは、五左衛門には子がないから、山名屋の跡を襲ぐ宗次郎だろうが、その宗次郎に疑いをかけるように仕向けたのは、ちょっと見たところ、五左衛門が死んで一番損をするような人間に違いない」

「…………」