Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
「いいとも、舌を抜かれても驚かないよ」
お篠は一歩も退きません。その真っ正直らしさも、佐吉の疑いをケシ飛ばしましたが、それよりも縁側にしょんぼり坐ったまま、一言も弁解がましい事を言わない玉江の態度が、今まで悪者ばかり見て来た佐吉の眼にも、かなり不思議なものに映ったのでした。
「よし。それじゃお前の顔を立ててやろう、――ところでその縄を見せてくれ」
佐吉は死骸からはずした縄を受取って、念入りに調べました。
「その尖端が罠になっているようだが――」
鳩谷小八郎はツイ口を出しました。この男は一色友衛より四つ年下の二十三で、武家出の腕も才覚も出来た男、わけても妹娘のあやめと、何かと噂を立てられている、立派な男でもあったのです。
「なるほど、こいつは罠だ、――どんな具合に首に掛けてあったか、ちょいとやってみてくれ」
「…………」
佐吉の頼みに、皆んな顔を見合せるばかり、一人も立とうとする者はありません。
「親分さん、――縄の先が罠になっていましたよ。投げ罠で獣を捕る時にやる――あの調子で――」
作松は何の作意もなく、そんな事を言うのです。
「ちょっとそれをやってみてくれ」