Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
「閑斎は本当の悪人だ。お澪を餌にしてこの上の大金儲けをするには、周助と伝吉が邪魔でしようがない、いろいろ考えた末、伝吉の家に忍び込んで灯までつけた上、周助を殺して疑いを伝吉に振り向けるように精一杯の証拠を残すつもりだったが、銅六に驚かされて雪駄を置いて逃げ出し、伝吉の家のお勝手へ戻って、流し元で血の付いた手を洗って引揚げた。こんな悪智恵の廻る野郎はない」
「…………」
「この悪党に義理を立てて死ぬことがあるものか、本当の親の周助を殺した敵だ、そのうえ放っておいたら、お澪は骨までしゃぶられる」
「違う、そいつは大違いだ、――俺は、俺は周助を殺した、が、お澪が可愛いから殺したんだ。お澪を俺の手から奪られたくなかったんだ、――お澪に栄華をさせたかったんだ」
石沢閑斎は縛られた身をもがきながら、必死と叫ぶのです。蒼白い夏の月が、真上から照して、しばらく往来の絶えた両国橋の上は、灰を撒いたようにほの白く見えます。
「妾奉公をさせるのがお澪のためだというのか」
平次は突っぱねました。
「担ぎ魚屋の伝吉の女房になるより、七千八百石の旗本の寵者になった方が――」
「馬鹿ッ」