Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate

Aozora Bunko

に謡われております。

乗込んで行った平次も、何から手を付けていいか見当もつきません。昨夜亥刻時分に、麹町三丁目の雑穀屋で、山の手切っての分限と言われた伊勢屋総兵衛から、急病人があるからと、駕籠を釣らせて迎いに来たので、道庵は取るものも取りあえず、その駕籠に乗って出掛けましたが、後から薬箱を持って行った下男は、狐につままれたような顔をして戻って来ました。

伊勢屋には病人も何にもなく、道庵を呼んだ覚えは勿論、風邪薬を買った者もないのに、松の内から薬箱を持込まれて以ての外の機嫌だったのです。

さては――と気の付いたのはもう真夜中過ぎでした。父道庵が不思議な医者殺しの三人目の犠牲者に選ばれたと判ると、お絹、綾之助の姉弟はいても立ってもいられません。

姉弟打合せた上、弟の綾之助が銭形の平次を訪ねたのはその翌る日の昼頃、平次は柳原で殺された伊東参龍の始末もついていないので、お面の安の縄張を承知の上、二つ返事で飛んで来たのでした。

「駕籠は町駕籠でしたか」

と平次、お絹に引逢わせてくれると、挨拶も抜きにこんな事を訊きます。

「町駕籠のように仕立てて来ましたが、後で気がつくと、道具も人足も思いの外立派だったようでございます」