Classici giapponesi con furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 170.664 caratteri · 341 schermate
この頃は西洋梨といって長い形のコチコチした石のように堅いのがありますがあんまり堅過ぎて煮なければ食べられませんね」お登和嬢「イイエ、あれは極く柔くって味の好いものです。堅いようなのを買って糸で縊って風通しの好い処へ釣るしておくと二、三日目か四、五日目位でちょうどいい食べ頃が来ます。手で触ってみると柔くなっていますからそれを召上るとどんなに美味しゅうございましょう。とても日本の梨は遠く及びません。ちょうど梨と林檎の味を一緒に持っているようです。その代り食べ頃はたった一日か二日でその時食べないと直きに腐敗しかけて酸味を帯びます。そうなるとモー食べられません。よく世間の人が西洋梨を堅い堅いといいますが全く食べ頃を知らんからです。マンゴーでもマングスタンでもライチーでも皆んなその通りちょうどいい時に召上らないと菓物の王だとか女王だとかいう味が致しません」妻君「それで分りました。やっぱり此方が悪いのですね。お登和さん、先日良人が貴嬢から三十銭料理や二十銭料理を教えて戴きまして宅へ帰ってから一々皆な試みてみましたが大層経済に出来てどんなに悦びましてしょう。その中でも二十銭のサンドウィッチ料理なんぞは大層社中の賞賛を博したそうです。