Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
雲山氏は、カーテンをまくって、怪物の正体をあばいて見せた。
何のことだ。では、絹枝さんはゆうべから、お面とマントに脅えて、まんまと賊のトリックに乗せられていたのであろうか。
雲山氏は、丁度そこへ這入って来た下男に命じて、金色の面とマントを取はずし、母屋の方へ持去らせた。
「サア、もういい、もう何にもいなくなったよ。お前、さぞ怖い思いをしただろうね。併し、飛んでもないいたずらをする奴がある。黄金仮面なんて、いやなものがはやるね」
「いいえ、お父さま、いたずらではありませんわ。本当の泥棒ですのよ。早くアトリエを検べて下さい。何か盗んで行ったに違いありませんわ」
絹枝さんは、黄金仮面がいなくなったので、やっと正気に返って、昨夜の一伍一什を語った。
「何だか、ゴトゴトゴトゴト、長い間やかましい物音がしていました。きっと色んなものを持って行ったのですわ」
それを聞くと、雲山氏は、顔色を変えて、ドアに駈けより、それを開いて、アトリエの中を覗き込んだ。
絹枝もベッドを降りて、父のうしろから、怖々部屋の中を見た。
「アラ、どうしたのでしょう」
思わず立てる驚きの声。
不思議、不思議、アトリエの中は、昨夜寝る前に見た時と、少しも違わぬ。