후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
「お女中、ぜひお供して行かっしゃれ。知ってでもあろうが、小柳生の大殿とは、柳生宗厳様のこと、今では、御隠居あそばして、石舟斎と申しあげているお方じゃ、若殿の但馬守宗矩様は、関ヶ原の戦からお帰りあそばすとすぐ、江戸表へ召されて、将軍家の御師範役。またとない御名誉なお家がらじゃ、そうしたお館へ、召されるだけでもまたとない果報、ぜひぜひお供なされませ」
有名な兵法の名家、柳生家の家臣と聞いて、お通は喜左衛門の物腰が、只人とは思えなかったことが、さてこそと、心のうちに、頷かれた。
「気がすすまぬか」
喜左衛門が、諦めかけると、
「いいえ、願うてもないことでございますが、拙い笛、さような御身分のあるお方の前では」
「いやいや、ただの大名衆のように思うては、柳生家では、大きにちがう。殊に石舟斎様と仰せられて、今では、簡素な余生を楽しんでいられる茶人のようなお方だ、むしろ、そういう気がねはお嫌いなさる」
漫然と奈良へゆくより、お通はこの柳生家の方に一つの希望をつないだ。柳生家といえば、吉岡以後の兵法第一の名家、さだめし諸国の武者修行が訪れているに違いない。そして、門を叩いた者の名を載せた芳名帳を備えているかも知れない。