후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
四
「やられたっ!」
というような意味の大声をあげて、その者たちは、手を振り上げながら何処かへ走ってゆく。
――武蔵の手には、低く持った刃がキラキラと陽の光を刎ねている。そして、飛び上がって仆れたなり山添団八はもう起たないのである。
鎬の血を、垂直にこぼしながら、武蔵はまたしずかに歩み出した。野の花を踏みながら焚火のけむりが立つ次の丘の肩へ。
四
女の手で撫でられるように鬢をなぶる春の微風がある。武蔵は、しかし自分の髪の毛がみな逆立っているかと思う。
一歩、一歩、彼のからだは鉄みたいに肉が緊まった。
丘に立つ。――下を見る。
なだらかな野の沢がひろく見渡された。焚火は、そこの沢で焚いているのだ。
「来たっ――」
さけんだのは、その焚火を囲んでいた大勢の者ではなくて、武蔵の位置をずっと離れて、そこへ駈け足で迂回して行った二人の男だった。
今、武蔵の足もとで、一太刀に斬りすてられた山添団八の仲間の者――野洲川安兵衛と、大友伴立という牢人であることはもう明らかに分るほどな距離である。
来たっという声に対して、
「え、来たっ?」
おうむ返しにいって、焚火のまわりの者は、いっせいに大地から腰を刎ね上げ、また、そこから離れて、思い思いに陽なたに屯していた者達も、すべて、総立ちになった。