일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면

아오조라 문고

六

――いきなり突いて行ったと見えた時は、ぎゃッという声が床へたたきつけられていた。武蔵は木剣を高くあげてその一瞬にもう跳び退いているのだ。

「どうしたッ?」

どやどやと阿巌のまわりには同門の法師たちが駈け寄って真っ黒になっていた。阿巌の抛り出した槍を踏んづけて転げた者があるほどな狼狽であった。

「薬湯、薬湯っ、薬湯を持って来い――」

起って叫ぶ者の胸や手には血しおがついていた。

いちど窓から顔を消した老僧は、玄関から廻ってここへ入って来たが、その間にこの始末なので、苦りきって傍観していた。そしてあたふた駈け出す者を止めていった。

「薬湯をどうするか、そんなものが間に合うほどなら止めはせん。――馬鹿者っ」

六

誰も彼を止める者はなかった。武蔵はむしろ手持ちぶさたを感じながら、玄関へ出て、わらじを穿きかけていた。

すると、例の猫背の老僧が、追って来て、

「お客」

と、後ろで呼んだ。

「は。――拙者?」

肩越しに答えると、

「ごあいさつ申したい。もいちどお戻りくだされい」

という。

導かれて、ふたたび奥へ入ったが、そこは前の道場よりはまた奥で、塗籠といってもよい真四角で一方口の部屋だった。