후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
六
六
まるで脱兎の逃げ足だった。突当りの築土を、その男の影は蝙蝠のように掠めて、横へ外れた。
大勢のみだれた跫音が、あッちだこッちだと、その後から追い捲くって行く、前へもまわってゆく。
空也堂と本能寺の焼け跡とが道路を挟んでいる薄暗い町まで来ると、
「卑怯者」
「恥知らずが」
「よくも、よくも、最前は」
「さあ、もどれ」
捕まえたのだ。ひどい乱打と足蹴の下に、捕われた男は大きな呻きを発したが、それが逃げるだけ逃げ廻っていたこの人間の猛然と立ち直った挑戦であったとみえ、中の襟がみを取って曳きずるように踏ン張っていた二、三名の者は同時に大地へたたきつけられていた。
「あっ」
「こいつがッ」
すでに血になろうとするその旋風へ、
「待った、待った!」
「人違いだ」
誰からともなく叫び出した。
「やっ、なるほど」
「武蔵じゃない」
唖然として気抜けしている所へ遅れ走せに加わった祇園藤次が、
「捕まえたか」
「捕まえることは捕まえたが……」
「オヤ、その男は」
「ご存知か」
「よもぎの寮という茶屋の奥で――。しかも今日、会ったばかり」
「ほ? ……」
いぶかしげに見る大勢の眼が、黙然と、こわれた髪や衣紋を直している又八の足の先まで撫でまわして、