후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
二
手と手だけは繋いでいた。体が納豆のように蒸れて来ると、城太郎は物狂わしく小茶ちゃんの指へいきなり噛みついた。
「ア痛っ」
「痛かった。ごめん」
「ううん、いいの、もっと噛んで」
「いいかい」
「アア、もっと噛んで、もっと強く噛んで――」
犬ころみたいに、二人は、馬糧を頭からかぶって、喧嘩のように抱き合っていた。どうするでもなく抱擁をもだえ合っていた。すると、小茶ちゃんを探しに来た爺やが、呆れ果てたように眺めていたが、突然、道徳の高い君子のような顔をして、
「この阿呆っ。餓鬼のくせに、何して居さらすっ」
ふたりの襟くびをつかんで引きずり出し、小茶ちゃんのお尻を、二ツ三ツ打った。
二
その日から翌る日へかけ、二日のあいだというもの、武蔵は何を考えているのか殆ど口もきかずに腕を拱いていた。
沈湎たるその眉を見て、城太郎はひそかに怖れをなした。馬糧小屋の中で小茶ちゃんと遊んだことが分ったのではないかと思って――
ふと、夜半に、目をさまして、そっと首を出して見た時も、武蔵は、夜具の中に眼をあいて、おそろしい程、考えつめた顔つきをして、天井を見つめていた。
「城太郎、帳場の者に、すぐ来てくれと申してこい」