후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
天下にも幾人しかいない現代の文化の一面を代表している人物なのだ。――その石舟斎に、いや武蔵のような無禄無名の一放浪者にくらべれば、月と小糠星ほども格のちがう大先輩に見参に入るのだ。
襟をただし、髪を撫でるのは、当然な礼節の表示である。
「よしっ」
心も整った、頭もすがすがしい武蔵は、悠揚迫らない客の態度になって、そこの門を叩こうとした。
だが、草庵は山の上であるしここを叩いても聞えるはずがないがと、ふと、鳴子でもないのかと門の左右を見まわすと、左右二つの門柱に、一面ずつの聯が懸けてあって、その文字彫の底には青泥が沈めてあり、読んでみると、一首の詩になっていた。
右がわの聯には、
吏事君ヨ怪シムヲ休メヨ
山城門ヲ閉ズルヲ好ムヲ
また、左の柱には、
此山長物無シ
唯野ニ清鶯ノ有ルノミ
武蔵は、凝然と、その詩句をにらんでいた。――満地の樹々に啼きぬく老鶯の音の中に。
四
門にかけてある以上、聯の詩句は、いうまでもなく山荘の主人の心境と見てさしつかえあるまい。
「――吏事(役人)君ヨ怪シムヲ休メヨ。山城門ヲ閉ズルヲ好ムヲ。此山長物無シ、唯野ニ清鶯ノ有ルノミ……」
幾度も口の裡で誦む。