후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
そのご梁山泊は、いと静かだった。が、ただひとりこの春日を檻の中で、もがいていたのは李逵である。李逵は罰として、百日の禁足を食い、それが解けて、檻から外へ出されてみると、春は弥生(三月)の花の霞だ。
「あ、あ、あ、あア……。ひでえ目にあわせやがったな……」
李逵は、思うさま大きな欠伸を一つした。
すると、ちょうど、その日のこと。
腰に柄太鼓を挿し、肩から斜に、包みを背負ったいなせな旅商人ていの若者が、すたこら、麓の方へ降りて行くのを見つけ、
「はて。山では見かけねえ身装だが、誰だろう。おやっ、燕青だ。おうい、どこへ行くんだよ。小乙」
と、李逵は飛ぶがごとく追っ馳けて行った。
この三月二十八日は、例年、泰安州東岳廟の大祭で、また例年きまって、有名な「奉納相撲」がおこなわれる。
ことしもまた、その奉納相撲には、鳳州生れの力士で、アダ名を天柱といい、相撲名を“任原”という者が、弟子、贔屓の旦那など、数百人に打ちかこまれ、
「どうせ、三年勝ちッ放し。今年も山と積まれた懸賞はただもらいさ。すまねえこッたなあ」
と、人もなげな大言を払って、すでに乗り込んでいるという。