후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
仮装の隊商十一梱、青面獣を頭として、北京を出立する事
猫は眠った振りして、中央アジア産の白い狆がいま蜂を捕えて嬲っているさまを薄目で見ている。すべてこれらは、有閑な蔡夫人の物ずきが蒐めた愛玩の誇りらしい。
「あら、また水がない! 誰です! 私がいつもいつもやかましくいっているのに、また鸚哥の餌水が切れてるじゃないの」
いま、鸚哥の籠の下に立った蔡夫人は、鸚哥に負けぬカン高い声をして、後房の侍女をよびつけていた。すると、
「うるさいなあ、ちと静かにしてくれんか」
と、書院窓の帳をあげて、良人の梁の顔が、舌打ち鳴らした。
「おや、そこにおいでだったんですか。なにをなすってらッしゃるの」
「なにをって、調べものさ。書類調べだよ」
「お手すきなら、ちょっと、この苑廊の榻(長椅子)までお出ましくださいませんか」
「やれやれ、根気がつきるなあ。茶でも運ばせてもらおうか」
「ま、そこへおかけ遊ばせな。ちと内々のおはなしですから、侍女は遠ざけました。すんでからお茶にいたしましょう」
「なんだね、急に事ありげに」
「だってあなた、今日はもう幾日だとお思いなさいますの。空をごらんなさいませ、もう夏雲ではございませんか」
「そういえば、初蝉が聞えだしたな」