일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면

아오조라 문고

いつか、杖も柄香炉も、手になかった。生命一つを大事に、よろ這い歩くのが、やっとであった。

「……おや、鉄笛の音がする?」

幾日目かの、途中である。

彼は、はじめて、人間の香に吹かれた。

「おじさん、どこへ行くんだね」

童子の方から、声をかけた。

童子は、牛の背へ、横乗りに乗っている。手には、さっきから聞えていた鉄笛が持たれていた。

「や、小僧、おまえこそ、どこから来た」

「この先の、中院からさ」

「中院」

「おじさんの泊った三清宮が麓院、この峰が中院、もッともッと天上にあるのが奥院だよ。……だけど、おじさん、そんなに苦労して登って行っても、ムダだろうぜ」

「どうして」

「天師さまは、お留守だもの」

「えっ、いない? ……。そ、そんなはずはあるまいが」

「いないよ。うそじゃないよ。十日も前に、鶴に乗って、都へお出ましになってしまったんだ。なんでも、天下に悪い病が大ばやりなので、皇帝から、道教大本山の老大仙へ、ご加持のお頼みがあったんだとさ。きっと、面倒だから、天師さまの方から、鶴に乗って、ちょっくら、開封東京の空へ、飛んで行かれたんだろう」

「はて。どうして、きさまは、そんなことを知っておるのか」