후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
山本 笑月의 明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 128,862자 · 251화면
履物趣味の変遷史
と呶鳴る。なかなか出さない、やや満員となってようやく纜を解くが、交通不便の時代で客も急がずに待つ。二、三度、棹を突いて艪に代る。大川など中流へ出ると遠く両岸を眺めながら客も一服、全くノンビリと好い気持。
さりながら雨降り風間は少々閉口、南や西が吹くと大川も波立って船は横揺れ、しぶきを浴びて時々はひやり、向う岸へ着いて「当るよウ」と船頭の一声。まず助かったとほっと息、こんな渡し場風景も、時代の波は乗っ切れず三十年代を限りとして追い追い昔の語り草、その中で築地から月島への勝鬨の渡し、市の小蒸汽に曳かれて威勢よく往ったり来たりは、渡し船最後の繁昌を見せていた。
履物趣味の変遷史
先代土方伯等の別製駒下駄
履物一つの好みにも、その人の趣味が偲ばれた明治の中頃、主として駒下駄は畳付きののめり、今時こんな恰好の下駄はあまり見かけぬが、当時は一般に両ぐりなどはいかつい好みで喜ばれず、総じて上品で地味に見えてその実上等品といったところが履き手の自慢。
桐糸柾ののめり、本南部の表付、鼻緒は白または鼠のなめし、茶の鹿革あるいは繻珍の腹革などといったのが旦那連の好み、それでも当時四、五円の下駄といえばびっくり、抱え車の紳士でなければはかない。