일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かきのたね

柿の種

寺田 寅彦

寺田 寅彦의 柿の種(かきのたね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,202자 · 139화면

아오조라 문고

枯れ芝の中に花さく蕗の薹を見いでて、何となしに物の哀れを感じ侍る。

自動車のほこり浴びても蕗の薹(昭和三年四月、渋柿)

*

公園劇場で「サーカス」という芝居を見た。

曲馬の小屋の木戸口の光景を見せる場面がある。

木戸口の横に、電気人形に扮した役者が立っていて、人形の身振りをするのが真に迫るので、観客の喝采を博していた。

くるりと回れ右をして、シルクハットを脱いで、またかぶって、左を向いて、眼玉を左右に動かしておいて、さて口をぱくぱくと動かし、それからまたくるりと右へ回って同じ挙動を繰り返すのである。

生きた人間の運動と器械人形の運動との相違を、かなり本質的につかんでいるのは、さすがに役者である。

たとえば手の運動につれて、帽子がある位置に来て、その重心が支点の直上に来るころ、不安定平衡の位置を通るときに、ぐらぐらと動揺したりする、そういう細かいところの急所をちゃんと心得ている。

もちろんこの役者は物理学者ではないし、自働人形の器械構造も知らないであろうが、しかし彼の観察の眼は科学者の眼でなければならない。

人形の運動はすべて分析的である。