후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かきのたね
柿の種
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 柿の種(かきのたね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,202자 · 139화면
曙町より(二十七)
そうしてそれがさわった所がみんなかゆくなる。ようやく離れたあとでもからだじゅうがかゆいような気がした。
風呂の中の女の髪は運命よりも恐ろしい。(昭和十年九月、渋柿)
曙町より(二十七)
子供のときから夜具といえば手織り木綿の蒲団にあまり柔らかくない綿のはいったのに馴らされて来たせいか今でもあまり上等の絹夜具はどうもからだに適しない、それでなるべくごつごつした紬か何かに少し堅く綿をつめたのを掛け蒲団にしている。
今度からだが痛む病気になって臥床したまま来客に接するのにあまり不体裁だというので絹の柔らかいのを用いることにした。ところがこの柔らかい絹蒲団というやつはいくら下からはね上げておいてもちょうど飴か餅かのようにじりじりと垂れ落ちて来て、すっかりからだを押えつけあらゆるすきまを埋めてしまう。それでちょっとでも身動きしようとするとこの飴が痛むからだには無限の抵抗となって運動を阻止する。蠅取り紙にかかった蠅の気持ちはこんなものかという気がする。
天網のごとく、夢魔のごとく、運命の神のごとく恐ろしいものは絹蒲団である。(昭和十年十一月、渋柿)
短章 その二