일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かきのたね

柿の種

寺田 寅彦

寺田 寅彦의 柿の種(かきのたね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,202자 · 139화면

아오조라 문고

曙町より(五)

いわゆるナッパ服を着て、頭を光らせ、もみ上げを剃り上げた、眼の鋭い若者が二人来て隣に腰かけた。

それがニチャニチャと止みなしにチューインガムを噛んでいる。

アメリカ式チューインガムを尊崇することと、ロシア式イデオロギーを噛んで喜ぶこととは、全く縁のないことでもないかと思われた。

それから三、四列前の腰掛けに、中年のインテリ奥様とでも言われそうなのが二人、それはまた二人おそろいでキャラメルらしいもの――噛み方でわかる――を噛んでいるのが、ちょっとおもしろい対照をなしていた。

イデオロギーに砂糖がはいっているのである。

芝居(?)「恐山鉱山」を少し見てから降参して出てしまった。

恐ろしいものである。

今度会った時に話しましょう。(昭和六年九月、渋柿)

曙町より(五)

僕はこのごろ、ガラス枚を、鋼鉄の球で衝撃して、割れ目をこしらえて、その割れ方を調べている。

はなはだばかげたことのようであるが、やってみるとなかなかおもしろいものである。

ごく軽くたたいて、肉眼でやっと見えるくらいの疵をつけて、それを顕微鏡でのぞいて見ると、球の当たった点のまわりに、円形の割れ目が、ガラスの表面にできて、そこから内部へ末拡がりに、円錐形のひびが入っているが、そのひび破れに、無数の線条が現われ、実にきれいなものである。