후리가나로 읽는 일본 고전
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かきのたね
柿の種
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 柿の種(かきのたね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,202자 · 139화면
震生湖より
(昭和五年九月、渋柿)
震生湖より
(はがき)昨日は、朝、急に思い立ち、秦野の南方に、関東地震の際の山崩れのために生じた池、「震生湖」というのを見物および撮影に行った。……
山裂けて成しける池や水すまし
穂芒や地震に裂けたる山の腹(昭和五年十月、渋柿)
*
新宿、武蔵野館で、「トルクシブ」というソビエト映画を見た。
中央アジアの、人煙稀薄な曠野の果てに、剣のような嶺々が、万古の雪をいただいて連なっている。
その荒漠たる虚無の中へ、ただ一筋の鉄道が、あたかも文明の触手とでもいったように、徐々に、しかし確実に延びて行くのである。
この映画の中に、おびただしい綿羊の群れを見せたシーンがある。
あんな広い野を歩くのにも、羊はほとんど身動きのできないほどに密集して歩いて行くのが妙である。
まるで白泡を立てた激流を見るようである。
新宿の通りへ出て見ると、おりから三越の新築開店の翌日であったので、あの狭い人道は非常な混雑で、ちょうどさっき映画で見た羊の群れと同じようである。
してみると、人間という動物にも、やはりどこか綿羊と共通な性質があるものと見える。