후리가나로 읽는 일본 고전
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あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,451자 · 236화면
土地びいきの多い人達のなかでは、勝手が違って勤めにくかったが、鉱山から来る連中には可也に持囃された。
おかなは朝来ると、晩方には大抵帰って行ったが、旦那が東京へ用達などに出るおりには、二晩も三晩も帰らないことがあった。二里ほど奥にある、山間の温泉場へ、呼出をかけられて、壮太郎が出向いて行くこともあった。
おかなは素人くさい風をして、山焦のした顔に白粉も塗らず、ぼくぼくした下駄をはいて遣って来たが、お島には土地の名物だといって固い羊羹などを持って来た。
女のいる間、お島は家を出て、精米所へ行ったり、浜屋で遊んでいたりした。
精米所では、東京風の品のいい上さんが、家に引込きりで、浜屋の後家に産れた主人の男の子と、自分に産れた二人の女の子供の世話をしていた。
「浜屋のおばさんの処へいきましょうね」
お島は近所の子供たちと、例の公園に遊んでいるその男の子の、綺麗な顔を眺めながら言ってみた。
「あ」と、子供は頷いた。
「阿母さんとおばさんと、孰が好き?」お島は言ってみたが、子供には何の感じもないらしかった。
お島はベンチに腰かけて、慵い時のたつのを待っていた。庭の運動場の周に植った桜の葉が、もう大半黄み枯れて、秋らしい雲が遠くの空に動いていた。