일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あらくれ

あらくれ

徳田 秋声

徳田 秋声의 あらくれ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,451자 · 236화면

아오조라 문고

七十二

「どうせ冬まで寝しておくものだ」お島は心の奥底に淀んでいるような不安と恐怖を圧しつけるようにして言った。そしてこの頃昵みになった家へ、それを抱こんで行った。

一日外をあるいているお島は、夜になるとぐっすり寝込んだ。昼間居眠をしておる男の体が、時々夢現のような彼女の疲れた心に、重苦しい圧迫を感ぜしめた。

七十二

それからそれへと、段々展げて行った遠い顧客先まわりをして、どうかすると、夜遅くまで帰って来ないお島には解らないような、苦しい遣繰が持切れなくなって来たとき、小野田の計画で到頭そこを引払って、月島の方へ移って行ったのは、その冬の初めであった。

造作を売った二百円弱の金が、その時小野田の手にあった。細々した近所の買がかりに支払をした残りで、彼はまた新しく仕事に取着く方針を案出して、そこに安い家を見つけて、移って行ったのであったが、意いのほか金が散かったり品物が掛になったりして、資本の運転が止ったところで、去年よりも一層不安な年の暮が、直にまた二人を見舞って来た。

荒いコートに派手な頸捲をして、毎日のように朝夙くから出歩いているお島が、掛先から空手でぼんやりして帰って来るような日が、幾日も続いた。