후리가나로 읽는 일본 고전
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あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,451자 · 236화면
お島は脱ぎすてた晴衣や、汗ばんだ襦袢などを、風通しのいい座敷の方で、衣紋竹にかけたり、茶をいれたりした。
「こんな時に顔を出しておきましょうと思って、方々歩きまわって来たよ」おとらは行水をつかいながら、背を流しているお島に話しかけた。その行った先には、種違いのおとらの妹の片着先や、子供のおりの田舎の友達の縁づいている家などがあった。それらは皆な東京のごちゃごちゃした下町の方であった。そして誰も好い暮しをしている者はないらしかった。そして一日二日もいると、直に厭気がさして来た。おとら夫婦は、金ができるにつれて、それ等の人達との間に段々隔てができて、往来も絶えがちになっていた。生家とも矢張そうであった。
湯から上がって来ると、おとらは東京からこてこて持って来た海苔や塩煎餅のようなものを、明の下で亭主に見せなどしていたが、飯がすむと蚊のうるさい茶の間を離れて、直に蚊帳のなかへ入ってしまった。
毎夜々々寝苦しいお島は、白い地面の瘟気の夜露に吸取られる頃まで、外へ持出した縁台に涼んでいたが、近所の娘達や若いものも、時々そこに落会った。町の若い男女の噂が賑ったり、悪巫山戯で女を怒らせたりした。