후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
手筥だの、抽斗だの、鏡立てだの、手あたり次第に掻き廻してみた。しかし、金はみつからなかった。あらかじめこういう悪心は行き届いている女である。又八は気を挫いて、取りちらした女の衣裳の中へ、がっかり坐り込んでしまった。
紅絹や、西陣や、桃山染や、お甲のにおいが陽炎のように立つ。――今頃は河原の阿国踊りの小屋で、藤次と並んで見ているだろうと、又八はその姿態や肌の白さを眼にえがく。
「妖婦め」
しんしんと脳の髄から滲み出るものは、ただ悔いの苦い思い出だった。
今さらではあるが、痛烈に、思われる人は、故郷元へ捨てたままの許婚――お通であった。
彼は、お通を忘れ得なかった。いや日の経つほど、あの土くさい田舎に自分を待つといってくれた人の清純な尊さがわかって来て、掌を拝せて詫びたいほど恋しくなっていた。
だが、お通とも、今は縁も切れたし、こッちから顔を持ってゆけた義理でもない。
「それも、彼婦のためだ」
今、眼が醒めても遅いが、あの女に、お通という女性が故郷にあることを正直に洩らしたのがわるかった。お甲は、その話を聞く時は、婀娜な笑くぼをたたえて、至って無関心に聞いていたが、心のうちでは深い嫉妬をもったらしく、やがて何かの時に、それを痴話喧嘩にもちだして、何でも縁切り状を書けと迫り、しかも自分の露骨な女文字までわざと同封