후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
ぼんやり山門に立っていた。すると、外から帰ってきた奥蔵院の納所が、うさん臭い者を見るような眼で、武蔵をじろじろながめて通りかけた。
武蔵は笠を脱って、
「お訊ねいたしますが」
「はあ、なんじゃね」
「当寺は、奥蔵院と申しますか」
「はあ、そこに書いてある通り」
「宝蔵院は、やはりこの油坂と聞きましたが他にございましょうか」
「宝蔵院は、この寺と、背中あわせじゃ。宝蔵院へ、試合に行かれるのか」
「はい」
「それなら、よしたらどうじゃの」
「は? ……」
「折角、親から満足にもろうた手脚を、片輪を癒しに来るなら分っているが、何も遠くから、片輪になりに来るにも及ぶまいに」
この納所にも、凡の日蓮坊主ではないような骨ぐみがある、武蔵を見下して意見するのである。武芸の流行もけっこうだが、このごろのように、わんさわんさと押しかけて来られては宝蔵院でも実にうるさい。大体、宝蔵院そのものは、名の示すがように法燈の寂土であって、何も槍術が商売でない。商売というならば宗教が本職で、槍術は内職とでもいおうか、先代の住持、覚禅房胤栄という人が、小柳生の城主柳生宗厳のところへ出入りしたり、また宗厳の交わりのある上泉伊勢守などとも昵懇にしていた関係から、いつの間にか武芸に興味をもち、余技としてやりだしたのが次第にすすんで、槍のつかいようにまで工夫を