후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
五
――えおっッ!
奇態な声を発しながら槍を手繰り返すと阿巌は、舞うように、武蔵のほうへ向って躍り返った。節くれ立ったその体からは精悍な湯気がのぼっていた。そして彼方に木剣を提げて、いささか呆れたかのように立っている武蔵のすがたを遠くから睨んで、
「――行くぞっ」
羽目板を突きぬく気をもって踵をすすみかけた時である。窓の外から誰か笑っていう者があった。
「――馬鹿よ、阿巌坊の大たわけよ、よく見よ、その相手は、羽目板とちと違うぞ」
五
槍を構えたまま、阿巌は横を向いて、
「――誰だっ?」
と、呶鳴った。
窓の際には、まだ笑いやまない声がくすくすいっている。骨董屋の手にかけたような照りのある頭と白い眉がそこから見えた。
「阿巌、無駄じゃよ、その試合は。――明後日にせい。胤舜がもどってからにせい」
老僧は止めるのであった。
「あ?」
武蔵は思い出した。先刻ここへ来る途中、宝蔵院の裏の畑で鍬をもって百姓仕事をしていたあの老僧ではないか。
そう思うまに、老僧の頭は、窓の際から消えていた。阿巌は老僧の注意で一度は槍の手をゆるめたが、武蔵と眸をあわせると、途端にそのことばを忘れてしまったように、