후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
六
いつの間にか、そこへ戻って来ていた城太郎は、風呂に入り、腹を満たし、そして自分の使いも果した安心とで、すっかり草臥れが出たのであろう、小さいあぐらを組んで、両手を膝の間に突っこんだまま、涎をながして心地よげに居眠りしていた。
六
朝――
城太郎はもう雀の声といっしょに刎ね起きている。武蔵も、今朝は早く奈良を立つつもりと、階下の女主人へも告げてあるので、旅装いにかかっていると、
「まあ、お急ぎですこと」
能楽師の若い後家は、すこし恨めしげに、抱えて来た一かさねの小袖をそこへ出して、
「失礼でございますが、これは私が、お餞別のつもりで一昨日から縫いあげた小袖と羽織、お気に入りますまいが、お召しになってくださいませ」
「え、これを」
武蔵は、眼をみはった。
旅籠の餞別に、こんな物をもらう理由がない。
断ると、後家は、
「いいえ、そんな大した品ではございません、宅には、古びた能衣裳やら男物の古い小袖が、役にも立たず押しこんであるので、せめて、あなたのような御修行中の若いお方に着ていただければと思って、丹精してみたのでございます。せっかく、おからだに合せて縫ったのに、着ていただけないと無駄な物になってしまいますから、どうぞ……」