후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
十一
「ははあ……」
「その山添、野洲川などが、おぬしに怒りを抱いたことがあろう。だが、おぬしの実力を知っているので、その復讐を、宝蔵院の手でさせてやろう、こう、うまいことを彼奴らは考えた。そこで仲間を語らい、宝蔵院の悪口をいいふらし、落首など貼りちらして、それを皆、宮本の所為だと、いちいち、こっちへ告げ口に来たものだ。――わしを盲目と思うてな」
聞いている武蔵の眼は、微笑してきた。
「――よい機、この機に一つ、奈良の町の大掃除をしてくれよう。こう考えて、胤舜に策を授けたのじゃ。イヤ、よろこんだのは、門下の坊主どもと、奈良の奉行所。それからこの野原の鴉じゃった。アハハハハ」
十一
いや欣んだのは鴉のほかにもう一人いる。日観の話をそばで聞いていた城太郎だ。これですっかり彼の疑いも危惧も一掃された。そこで、この少年は、雀躍りの羽をひろげ、彼方へ駈けて行ったと思うと、
大掃除っ
大掃除っ
と、途方もない声で唄い出したものである。
その声に、武蔵と日観が振向いてみると、城太郎は例の笑い仮面を顔にかぶり、腰なる木剣を抜いて手にかざし、そこらに算をみだしてころがっている死骸と、その死骸へむらがっている鴉の群れを蹴ちらしながら乱舞している。