후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
時折、石舟斎は、老後になっても、それを繰りひろげて、偲ぶのであった。
「絵も妙手でおわした」
いつもふしぎに衝たれるのが、その絵であった。天文時代の風俗をすがたに持った人物と人物とが、颯爽と、あらゆる太刀の形を取って、白刃の斬合をしている図――それをながめていると、神韻縹渺として、山荘の軒に、霧の迫ってくる心地がするのである。
伊勢守が、この小柳生城へ訪ねて来たのは、石舟斎がまだ兵馬の野心勃々としていた三十七、八歳のころだった。
そのころ、上泉伊勢守は、甥の疋田文五郎という者と、老弟の鈴木意伯をつれ、諸国の兵法家を求めて遊歴していたもので、それがふと伊勢の太の御所といわれる北畠具教の紹介で、宝蔵院に見え、宝蔵院の覚禅房胤栄は、小柳生城に出入りしていたので、「こんな男が来たが」
と、石舟斎――その頃は、まだ柳生宗厳と称っていた彼へ話した。
それが、機縁だった。
伊勢守と宗厳は、三日にわたって、試合をした。
第一日、起ち合うと、
「とりますぞ」
伊勢守は、打つ所を明言しておいて、言葉のとおり打ちこんだ。
第二日も、同じように敗けた。
宗厳は、自尊を傷つけられた、次の日は工夫を凝らし、精神を潜めて、体の形も変えた。