후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
四
「あっ――」
人々は、そこを広くして、思わず後ろへ跳び退いた。
人間をもって人間へ打つける。余りにも無茶な――意外な――武蔵の仕方に気をのまれてしまったのである。
武蔵に抛られた城太郎は、天から降って来た雷神の子みたいに、手も足もちぢめ、まさかと油断して突っ立っていた相手の胸のあたりへ、
「わっ」
ぶつかったのである。
顎を外したように、
「ぎぇッ」
異様な声をあげると、その者の体は、城太郎の体と重なって、立ててある材木を離したように、直線にうしろへ倒れた。
したたかに、大地へ、後頭部でも打ったのか、城太郎の石頭が、ぶつけた途端に先の肋骨をくだいたのか、とにかく、ぎぇッといった声をさいごに、太郎付のその家臣は唇から血を噴いてしまったが、城太郎の五体はその胸の上で一ツとんぼ返りを打ったと思うと、そのまま二、三間先まで、鞠のように転がって行った。
「や、やったなっ」
「どこの素浪人」
これはもう太郎付の役であると否とにかかわらず、周りにいた柳生家の家臣たちが、こぞって罵り出した雑言だった。こよい四高弟の者が、客として招いた宮本武蔵とよぶ人間であることをはっきり知っていた者は少ないのであるから、さしずめ、そんなふうに見て、殺気立ったのも無理ではないのである。