후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
五
けれど、だんだんと後家の話すところを聞くと、そうかなあと思わぬこともない。辻風黄平は、木曾の野洲川に大きな勢力を持っているばかりでなく、また兵法の達人であるばかりでなく、乱波(忍者)の上手で、この男が殺そうと狙けねらった人間で天寿を全うしている者はかつてなかった。正面から名乗ってくるなら防ぎもなろうが、寝首掻きの名人には、防ぎがないというのである。
「そいつは、苦手だな、おれのような寝坊には……」
又八が、腮をつまんで考えこむと、お甲は、もうこうなっては仕方がないから、この家をたたんで、どこか、他国へ行って暮すほかはない、ついては、おまえさん達二人はどうするかといいだした。
「武蔵に、相談してみよう。――どこへ行ったろ、あいつめ」
戸外にも、いなかった。手をかざして遠くを見ると、今し方、家のまわりにうろついていた野馬の背にとび乗って伊吹山の裾野を乗りまわしている武蔵のすがたが、遥かに、小さく見えた。
「のん気な奴だな」
又八は、つぶやいて、両手を口にかざした。
「おおいっ。帰って来いようっ」
五
枯れ草のうえに、二人は寝ころんだ。友達ほどいいものはない、寝ころびながらの相談もいい。