후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
なんとはなく、そう呟く。
その次に彼は空腹を思い出した。飢えを思うと、城太郎の身にも及ぼして、
「どうしたか」
と、軽く案じる。
ゆうべは少し彼に酷い目をあわせ過ぎたようでもあるが、それも彼の修行の足しになることと承知して武蔵はしていることであった。どう間違っても、彼に危険はないものと多寡をくくっていてよい気がする。
淙々と、水音がゆく。
門内の高い山から傾斜を駈けて一すじの流れが、勢いよく、竹林を繞り垣の下を通って、城下へ落ちてゆくのである。武蔵は、顔を洗い、そして、朝飯のように水をのんだ。
「美味い!」
水のうまさが身に沁みた。
察するに、石舟斎は、この名水があるために、この水の源へ草庵の地を選んだのであろう。
武蔵はまだ、茶道を知らず、茶味なども解さなかったが、単純に、
「美味い!」
と思わず口をついて叫ぶほど、水のうまさというものを、今朝は感じた。
ふところから汚い手拭きを出して、それも流れで洗濯した。布は忽ち白くなる。
襟くびを深く拭き、爪の垢まできれいにした。刀の笄を抜いて、その次には、みだれた髪の毛を撫でつける――
とにかく柳生流の大祖に今朝は会うのである。