후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
金吾中納言秀秋が敵に内応して、東軍とともに、味方の石田三成をはじめ、浮田、島津、小西などの陣へ、逆さに戈を向けて来た一転機からの総くずれであった。たった半日で、天下の持主は定まったといえる。同時に、何十万という同胞の運命が、眼に見えず、刻々とこの戦場から、子々孫々までの宿命を作られてゆくのであろう。
「俺も、……」
と、武蔵は思った。故郷に残してある一人の姉や、村の年老などのことをふと瞼に泛べたのである。どうしてであろう、悲しくもなんともない。死とは、こんなものだろうかと疑った。だが、その時、そこから十歩ほど離れた所の味方の死骸の中から、一つの死骸と見えたものが、ふいに、首をあげて、
「武やアん!」
と、呼んだので、彼の眼は、仮死から覚めたように見まわした。
槍一本かついだきりで、同じ村を飛び出し、同じ主人の軍隊に従いて、お互いが若い功名心に燃え合いながら、この戦場へ共に来て戦っていた友達の又八なのである。
その又八も十七歳、武蔵も十七歳であった。
「おうっ。又やんか」
答えると、雨の中で、
「武やん生きてるか」
と、彼方で訊く。
武蔵は精いッぱいな声でどなった。