후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
六
「わたくしは、それゆえに、あなたへ、鷹でも放って、悠々と、気を養うことをおすすめ申したわけだが、あなたのご気質では、それができないとみえる」
「だんだん噂をきくと、武蔵というものは、そう見くびれない敵らしいのじゃ」
「しからば、なおさらこちらは、迫らず、慌てず、心を練っておかねばなりますまい」
「なにも慌てているわけではないが、敵を侮るということは、兵法のもっとも誡めるところだ。試合までに十分、練磨をしておくのは当然じゃと拙者は思う。その上で、万一にも、敗れを取るようなことがあったとすれば、これは、最善を尽しての負けだ、実力の差だ、どうも致し方はないが……」
小次郎は、清十郎の正直さには好意を持てるが、気宇の小さなところが同時に見え透いて、これではとても、吉岡拳法の名声と、あの大きな道場とを、永くうけ継いで行ける器量ではない――と秘かに気の毒に感じるのだった。
(まだ、弟の伝七郎のほうが、ずっと線が太い)
と、思う。
だが、その弟と来ては、これは手のつけられない放縦で、腕は兄の清十郎よりも強いそうであるが、家名もへちまもない、いわゆる責任なしの次男坊にでき上っている。