일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면

아오조라 문고

七

惜しむように、小次郎は、

「ちょっと見て参るから、あなたはそこで待っていて下さい」

犬の声を目あてに、小次郎は駈けて行った。――見ると、七間四面の古びた阿弥陀堂の縁がわへ、狩犬は駈け上がっているのだった。そして、破れ果てた窓口の蔀へ向って、吠えては飛びかかり、躍っては転げ落ちたりして、そのあたりの丹塗の柱や壁ぶちを、めちゃめちゃに爪で掻きたてているではないか。

七

なにを嗅ぎつけてこう吠えついているのだろうか。小次郎は、猟犬の飛びかかっている窓とはべつな入口へ立った。

御堂の格子扉へ、彼は顔をよせてみた。中は漆壺をのぞくようでなにも見えない。ガラリッと、彼の手から扉を引く音がひびくと、犬は、尾を振って、小次郎の足もとへ跳って来た。

「――叱っ」

蹴とばしたが、犬は、気が立っていて、怯みもしない。

彼が御堂の中へ入ると、さッと、袂をくぐって、先へ駈けこんで行った。

と――すぐに。

小次郎の耳へつんざいて来たのは、思いもうけてもいなかった女の叫びである。それも凡々ならぬ驚きかたであって、精いっぱいの金切り声が、いきり立つ犬の声と、途端に、すさまじい闘いを捲き起し、御堂の梁もために裂けるかのように、人獣ふたいろの音響が、ぐわんぐわんと籠って鳴る。