후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
序曲、百八の星、人間界に宿命すること
序曲、百八の星、人間界に宿命すること
頃は、今から九百年前。――中華の黄土大陸は大宋国といって、首都を河南省の開封東京にさだめ、宋朝歴代の王業は、四代の仁宗皇帝につがれていた。
その嘉祐三年の三月三日のことである。
天子は、紫宸殿に出御して、この日、公卿百官の朝賀を嘉せられた。そしてはや、楽府の仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って、今しも袞龍錦衣のお人影が、侍座の玉簪や、侍従の花冠と共に珠の椅子をお立ちあらんと見えたときであった。
「あ、陛下。しばしのほど」
列を離れて出た宰相の趙哲、参議の文彦博のふたりが、帝座に伏して奏上した。
「お願いにござりまする。――いにしえから、今日の上巳ノ祝節(節句)には、桃花の流れにみそぎして、官民のわかちなく、和楽を共に、大いに愉しみ遊ぶ日とされております。ねがわくば、この佳き日にあたって、下々へも、ご仁政の実をおしめしたまわらば、宋朝の栄えは、万代だろうとおもわれますが」
仁宗皇帝は、ふと、ふしんなお顔をされた。
「なに。こんなよい日和なのに、人民は、何も愉しめずにいるというのか」
「さればで――」と、両名はさらに九拝して。