후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
あくる日、詔は、上清宮の神扉深きところの、宸翰箱に祠り封ぜられ、式を終って、夜は一山の大饗宴に移った。精進料理ばかりのお山振舞である。――これで、つつがなく下山となれば、まずは無難だったのだが、軍官僚のつねで、酒がはいると、もちまえの肌が出はじめた。何か、このまま下山しては、こけんにかかわる気でもしたのだろうか。いやに威儀ぶッていたが、ふと、まわりの雑談に、小耳をはさみ、
「なに、なに。いま申した魔耶殿とは、いったい、どこの閣か」
「は。お耳にさわりましたか。やはり三清宮の深殿の一でございまする」
「ふウむ。霊域の広さは、なかなか一眸には出来んのだな。またと、かかる山へ参ることもあるまい。ひとつ明朝は、ここの全堂閣を、遊覧させてもらおうぞ」
「かしこまりました。ぜひ、ご巡拝のほどを」
宮司、真人たちは、あくる日、彼の先導に立った。そして、上清観の唐代、五代、宋代にわたる名刹の建造物を見せてまわり、さいごに九天殿、紫微殿、北極殿の奥ふかい社廊をすすみ、
「右が、太乙殿、左が、昨夜申した魔耶殿にござります」
と、たたずんだ。
幽寂な陽の翳りも淡い四辺には、どこやら谺する小鳥の声があるだけで、何かぞくと、薄ら寒く肌に刺してくるものがある。