후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
それにつけ、宋江は、いまなお、大牢のうちに幽囚されているであろう盧員外と石秀の身を思いやって、北京の空のみが、たえず胸のいたみであった。
「ま、そうクヨクヨなさらないで」
と、呉用はなぐさめ、
「――今日、関勝の方から申し出ました。一命をたすけられたうえ、何もせず、暖衣飽食にあまえているのは心苦しい。宣賛、思文と共に、先鋒をうけたまわって、再度の北京攻めには、ぜひ一ト働きいたしたい、と。ひとつ、それを先手に、春を待たず、出勢しようではありませんか」
と、言った。
「この雪に」
「そうです。雪中の行軍は、困難極まる。けれど、それだけに、北京府では、油断しているだろうとも思われる」
その日も、霏々たる雪だった。水も芦も遠い山も、雪ならぬ所はなく、雪の声と、鴻の啼き渡るほか、灰色の空には、毎日、何の変化もなかった。
はれもの医者の安先生、往診あって帰りはない事
北京の空の下では、そのご、はかばかしい戦果もなかった。
毎日が雪である。なんといっても、厳冬の攻撃はムリだったのだ。守るに利だ、攻めるには困難が多い。――敵を打つには、誘き出して、これを撃つしかない。
そのうえ、城外三十里の野に、朝夕、吹きさらされている露営の凌ぎも容易でなく、宋江はこのところ、風邪ごこちだった。