후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
……早くどこかへ身を隠せ。そして、そなたはまだ若い身そら、良縁があったら他家へ縁づいて、わしのことは忘れて幸福に暮しなさい」
彼は即座に、酒店の老爺から、筆と硯を借りうけ、離縁状を書いて、岳父にあずけた。
「お情けないっ。……あなたは私を、そんな女と思っていらっしゃるんですか。いやですっ。……死んでもそんなことは」
妻は悶絶せんばかり、なお良人の膝にしがみついて慟哭する。その間にも、護送の役人は、軒を叩いて、
「早くしろ、早く」
と急く。ついに舅は泣き狂うむすめを無理にもぎ離し、ともに擁して泣き死んだように丸まってしまった。それを見捨てて、林冲の姿を急く腰鎖は、遠い流刑地の途へ仮借なく彼を追いたてていった。
押送役の刑吏は、端公(端役人のこと)の董超と薛覇という男だった。当時、宋代の習慣では、囚人をつれた端公の泊りには、道中の旅籠屋でも部屋代無料の定めだった。だから彼ら小役人は、旅籠へつくなり自身で火をおこし、粟を炊き、出張費稼ぎの小金を浮かせるのを役得としていたから、囚人の食物などは、ただ露命を保たせておけばいいとしているに過ぎない。
東京城の関外へ出てから二日目、小さな宿場町へ黄昏れ頃つくと、とある田舎酒館の前に馬を駐めて、彼らを待っていた男がある。