후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
「ちイ。なんてえ土根性だろう」
楊志は、にがりきったが、しかし、この老執事にも、兵どもにも、さっきの自分の失言を、行く先の都へ着いてから、尾ヒレを付けて吹聴されたりなどしたら始末がわるい。かたがた、これ以上の遺恨を含まれるのも、あとの道中に良策でないとは考えられる。
それもあったし、また、さいぜんから眺めていたところでは、二た桶の焼酎にも、怪しまれる点はなかった。で、不承不承な面色だったが、
「……仕方がない。あんたまでが、そういうなら、今日かぎりのこととして、眼をつぶっていよう。その代り、渇を癒したら、元気よく、ここを出発するように」
「や。ご承知くだされたか。さぞ兵どもも、雀躍りすることでしょう。一同よろこべ。おゆるしがあったぞ、おゆるしが」
なんのことはない、老執事の謝自身が、雀躍りの態だった。兵と酒桶のあるところへ、舞い戻るなり、歓声を揚げていた。
「いやだ、いやだ。おめえらには、売りたくねえよ」
兵は歓声をわかしたが、酒売りはまた、ごねだした。
「こんな、おもしろくもねえ道草を食ってるよりは、村へ行って、祭りの衆に、よろこんでもらったほうが、よっぽど増しだ。