후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
葦は葦の仲間を呼び、揚子江の“三覇”一荘に会すること
また時代も白楽天の詩酒三昧をゆるしたような唐朝盛期のいい時世でもない。――明日知れぬおそろしい世音の暗い風が――そのままここ揚子江に近い夜空いちめんな星の色にも不気味な凄涼の感を墨のごとく流している今夜であった。
「おや? 人声が?」
宋江は目ざとくすぐ枕をもたげた。
そばに寝ている端公(護送の小役人)二人は正体もない。
ここは鄙びた旧家の門番小屋だ。
宵に、端公のひとり李万が、地主屋敷の門を叩いて家の老主人なる者に会い「――はるばる山東の役署から、流刑の罪人をつれて、江州へ行く途中のものですが」とわけをはなし、一夜の泊りを頼んで、やれやれと、やっと眠りについたばかりなのだ。
「……はて。なんだか聞いたような声でもある?」
頸の首枷は、端公二人とも、いまは宋江に心服しているので寝るときなどは取り外してある。
宋江はそっと門番小屋の竹窓から屋敷内のひろい落葉道を見まわした。――髯の白い老主人が立っている。――それにたいして七、八名の若い者をうしろに連れた背のたかい壮漢が、なにかがんがん言っていた。そして彼らのたずさえている松明のいぶりがその人影を赤く濃くよけい物々しげにしているのだった。