후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
晁蓋もまた無事をよろこんで、この上は一刻もはやく引揚げるが得策と、みな騎馬となって、駒首を東へ回した。――宋江も一頭の馬を与えられ、その馬の背から、ひそかに玄女廟の青瓦を山腹の森に見おろしながら、
「いつかはきっと、今日のお礼詣りにうかがうでしょう。また三巻の天書、四句の天言、それもあわせて心に銘じ、終生決して忘れますまい」
と、胸の奥でくり返していた。
時に、有明けの空翔ける夜鳥の声か。あるいは山家の牧童でも歌っていたのか、ふと古調ゆかしい一篇の詩が月魄のどこからともなく聞えていた。
ぜひなけれ、天地の巡環、いましも
麻のみだれを、世に見する。
見ずや、微賤に起つ、英雄ども
波となって、山東の一角に怒るを。
天星はいまし、天に宿さず
地に降りて、それ、百八の業をえがく。
中に瑞気あり、城の一人
知らざるは無けん、及時雨の宋江。
こよい、九天玄女の天書を賜うて
月兎、梁山泊へ その人を送る。
見るべし、以後の仁と義と、礼知の風
また天に代りて、人が天兵を行うところを。
李逵も人の子、百丈村のおふくろを思い出すこと
呉用智多星は、このたびは留守をして梁山泊にいたが、宋江の無事を聞く以前に、宋清と老父が寨城へ送られてきたので、さっそく宋家のために、梁山泊中のほどよい所に、小ぢんまりした一邸を宛てがって、一同の帰りを待っていた。