후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
第二巻
一
ただただ自分はこれを書くに当って、熱い汗と、冷い汗とを流しつづけた。内容が内容であるだけに、いろいろな問題を引き起したのもまたこの作であった。しかしわたしは多くの場合に黙して来た。自己を反省することの深ければ深いほど、黙しているのが順当であろうと思われたからであった。
ここに載せる『寝覚』は言わば部分であるが、しかしこれはこれとして、一つの作品とも考えられようかと思う。猶、いろいろ書きつけて見たいことも多いが、ここに尽せない。
第二巻
一
三年近い月日が異郷の旅の間に過ぎた。遠い島にでも流された人のように自分の境涯をよく譬えて見た岸本は、自分で自分の手錠を解き腰繩を解く思いをして、侘しい自責の生活から離れようとしていた。
帰国の日も近づいて来た。降誕祭の前には既に来る筈であったその日も半年ほど延びて、旅で迎える三度目のあの祭と、翌年の正月とをも、岸本は巴里の下宿の方で送った。あの仏国汽船でマルセエユの港に辿り着き、初めて仏蘭西の土を踏んで見た頃から数えると、最早足掛四年にも成る。国を出た当時の彼の決心から言えば、全く後方を振返って見ないで、知らない土地へ行き、知らない人の中へ入り、そして心の悲哀を忘れようとしたのであって、生きて還れる日のあるかどうかと云うようなことは全く考えられもしなかった。