후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
山本 笑月의 明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 128,862자 · 251화면
は、真に恵まれたるかな。
明治時代は水菓子と称してお上品に取り扱われ、客商売はもちろん家庭でも梨や蜜柑やその時々の菓物を、たいていは輪切りにして体裁専一に錦手の鉢に盛りあげ、あるいは桃のたて切りをどんぶりの水に浮かして涼味第一といった工合、なかんずく芝居茶屋の水菓子とくると、中味尠なの鉢を麗々と朱塗りの台に載せ、幕間に「へい御退屈さま」と桟敷へ持ち込む。まんざら悪くない気持だが、品物はまずくて高いのが通り相場、次は市中の水菓子屋風景。
店内の王はやはり西瓜、皮の黒いまん丸の純日本種、切って赤くなけりゃ銭はもらわないという代物、つづいて真桑瓜、金真桑、銀真桑、たてに細く皮を剥いたのが西瓜の切売りと並んで人気もの、客は立ち止まって店先で食う、とてもうまい。枇杷は小粒で軸付きのまま十粒ぐらいに葉を三、四枚添えて束ね、黒ボクの岩組へもったいらしく飾り、一房並べの葡萄と共に高級品扱い、梨と柿とは一般向きで夏から秋へ第一の売物、ことに当時の樽柿の味は素敵に上等、これだけは今も懐かしい。
桃は堅くて酸っぱいが、ちょっと紅をさした色気が愛らしく、蜜柑は種の多い紀州もの、それでも季節には店頭を賑わし、烏帽子籠や、筒形の細い籠へ詰めたお遣い物が相当捌ける。