후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
山本 笑月의 明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 128,862자 · 251화면
痩せた頬、くぼんだ眼、半白の山羊ひげをなびかせた老後の風采は少々仙骨を帯びた工合、といっていわゆる名人肌の奇行などは微塵も聞かず、平素もきちんとした羽織袴で技術に専心。趣味は陶器の蒐集で、相当名品もそろっていた。外出はたいてい腕車で、途中偶然出逢うと用事の有無にかかわらず、必ず車から降りて鄭重な挨拶、これは翁の特色としてその謙遜振りに毎度恐縮。
晩年一世一代のつもりで加茂の葵祭りの行列を象牙彫刻として製作に取りかかり、得意の腕を揮って約五十体の人物、行列一式の調度、これこそ老後の思い出とばかり、二、三年の日子を費やしてほとんど完成。翁もほっとして喜んだも夢、なんと不幸にもその直後に谷中天王寺の自宅物置から出火、母家全焼と同時にあわれ不朽の名作も世に出でずして焼失の憂き目。
焼け跡に立った光明翁、「原因は放火ですが火の回りが早く、とうとう着の身着のまま、陶器も全部駄目です。ただ某家から修繕に来ていた古作の琴二面、昨日出来上って返したため焼けなかったのが不幸中の幸いでした」と、例の葵祭りのことは一言も語らず、ただその心中を察して覚えず暗涙。このことあって間もなく大正二年の七月逝去した。