후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
山本 笑月의 明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 128,862자 · 251화면
赤毛布の正体
赤毛布の正体
東京名所に付物の珍姿
辻車の腰掛、茶店の床几、芝居の桟敷、そのほかお花見や遊山の席など明治初年の赤毛布の流行は大したもの、毛布といえば赤いものと心得るぐらい。この時代に地方人の東京見物、たいてい赤毛布を被っていたので、とうとう田舎者の代名詞となったが、今では初めての洋行だなどと感違いするぐらいに時代は隔たった。
それもその筈、三、四十年前の流行だけに、赤毛布の言葉は残っても実際を見知らぬ人が多いわけ。当時の錦絵や石版画に、上野・浅草乃至泉岳寺の図など必ず赤毛布の三、五人を配して情景を示したもので、事実いたるところにのんびりした赤毛布姿が目についた。多くは近県や東北の人々で、最初は東京仕入れの自慢半分、寒さ凌ぎも兼帯で、合羽代りに用いたのが村の評判になって、たちまち多くの模倣者を出したらしい。
後には茶色や鼠の毛布も現われたが、最初はたいてい赤毛布で、これを二つに折って細紐を通し、マント式にすっぽり被る。我々には頼まれても出来ない芸だ。それで股引尻ッ端折に日和下駄、古帽子や手拭の頬冠り、太巻毛繻子の洋傘を杖にして、農閑の三、四月から続々上京、五人六人連れ立って都大路を練り歩く。