일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かきのたね

柿の種

寺田 寅彦

寺田 寅彦의 柿の種(かきのたね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,202자 · 139화면

아오조라 문고

*

ある日。

汽車のいちばん最後の客車に乗って、後端の戸口から線路を見渡した時に、夕日がちょうど線路の末のほうに沈んでしまって、わずかな雲に夕映えが残っていたので、鉄軌がそれに映じて金色の蛇のように輝き、もう暗くなりかけた地面に、くっきり二条の並行線を劃していた。

汽車の進むにつれて、おりおり線路のカーヴにかかる。

カーヴとカーヴとの間はまっすぐな直線である。

それが、多くは踏切の所から突然曲がり始める。

ほとんど一様な曲率で曲がって行っては、また突然直線に移る。

なるほど、こうするのが工事の上からは最も便利であろうと思って見ていた。

しかし、少なくもその時の私には、この、曲線と直線との継ぎはぎの鉄路が、なんとなく不自然で、ぎごちなく、また不安な感じを与えるのであった。

そうして、鉄道に沿うた、昔のままの街道の、いかにも自然な、美しく優雅な曲線を、またなつかしいもののように思ってながめるのであった。(大正十三年一月、渋柿)

*

震災後、久しぶりで銀座を歩いてみた。

いつのまにかバラックが軒を並べて、歳暮の店飾りをしている。