후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
隼のように、彼のふところへとび込む。
そして、振り込んだ十手。
同時に、サッと上がった敵の剣と、持ち直した万太郎の刀とが、そこに三角線の白い光を曳いたせつな!
「やっ、あなたは?」
愕然として、相手はそこへ身を屈して、あとのことばもなく、ガバと、大地に顔をうつ伏せてしまいました。
万太郎は気技けがしたように、自分の前へひれふした男の姿を、不審そうに見つめていましたが、釘勘はせつなに膝を折って、
「もしやあなたは、金吾様じゃございませんか」
と、その手をすくい取って握りしめると、
「おお、釘勘」
かすかに面を上げて、おそるおそる彼と万太郎を見あげるまなざし、それは、まぎれもない金吾であります。
と、万太郎も愕然として驚きの目をいっそう見張りながら、
「えっ――相良金吾だと? おうそちが、おお、金吾か……」とばかり、ただあきれたように自失している。
彼として、金吾の姿をここに見たのは、まったく思いもうけぬ突然でした。その意外さと共に、突然な邂逅が涙ぐましい感激をつきあげて、暫くは言うことばをすら知りません。
が――やがて万太郎の口から出たことばは、常々、金吾が恐懼していたような冷たいものではなかったのです。